陳皮(チンピ)|薬草図鑑
陳皮(チンピ)は、ウンシュウミカンなどの成熟した果皮を基原とする生薬です。身近なみかんの皮ですが、医薬品としての陳皮には基原・使用部位・品質の考え方があります。


🌿 基本情報
| 分類 | 生薬・薬草 |
|---|---|
| ポイント | 植物としての特徴と、生薬としての利用を分けて考えます。 |
📖 どんな植物?
基原植物としてウンシュウミカン(Citrus unshiu)やCitrus reticulataが挙げられます。生薬は成熟した果皮を用い、外面は黄赤色~暗黄褐色で、精油を含む油室による小さなくぼみが多数あります。
🧪 生薬として
データベースでは、陳皮は芳香性苦味健胃薬、漢方処方用薬として健胃・消化、鎮咳、去痰を目的とする処方などに高頻度に配合されるとされています。代表例は二陳湯、香蘇散、六君子湯、補中益気湯などです。
🏺 伝統的な利用
陳皮は中国・日本の食文化と薬文化の両方で知られています。香りを生かして料理や飲料に使われる一方、漢方処方では他の生薬と組み合わせて使われます。「陳」は古いことを意味しますが、保存年数だけで医薬品としての品質を判断することはできません。
🔬 成分について
主な成分:d-リモネン、リナロール、テルピネオールなどの精油成分、ヘスペリジン、ネオヘスペリジン、ナリンギン、ノビレチンなどのフラバノン配糖体、シネフリン、ペクチン、クエン酸など。代表的な化合物にヘスペリジン、エピヘスペリジンがあります。
⚠️ 注意したいこと
薬草や生薬は「天然だから必ず安全」とは限りません。医薬品として使用する場合は、用法・用量、併用薬、体質などを考える必要があります。特に継続的に薬を服用している方、妊娠・授乳中の方、持病のある方は、自己判断で健康食品や生薬を追加せず、医師・薬剤師などに相談してください。
📚 この図鑑の方針
漢方薬どっとJPでは、古くからの植物文化と、現代の薬学・医学の情報を混同しないように整理していきます。歴史的な利用、現在の医薬品としての位置づけ、研究で報告されている内容は、それぞれ区別して紹介します。


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